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蓄電池導入に最大60万円!DR補助金をわかりやすく解説【2026年・令和8年】

公開日:2024/9/12 更新日:2026/4/20
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家庭用蓄電池の導入を検討しているなら、ぜひ活用したいのが国の「DR補助金」です。条件を満たせば最大60万円が補助され、購入先の販売店が手続きを代行してくれるため、個人でも利用しやすい制度です。

ただし予算には上限があり、2025年度は申請開始からわずか約2ヶ月で終了した実績があります。2026年度も早期終了が予想されるため、検討中の方は早めに動き出すことをおすすめします。

本記事では、この補助金の仕組みや条件、注意点をわかりやすく解説します。

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この記事の目次

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DR補助金とは

DR補助金は、正式には「再生可能エネルギー導入拡大・分散型エネルギーリソース導入支援等事業費補助金(DRリソース導入のための家庭用蓄電システム等導入支援事業)」といいます。具体的には、電力の安定供給に協力することを条件に、家庭用蓄電池の購入費用を最大60万円補助してもらえる国の制度です。

そもそも「DR(デマンドリスポンス)」とは?

DR(デマンドリスポンス)とは、電力の需要と供給のバランスを保つ仕組みのことを指します。電力が足りなくなりそうなとき、蓄電池に蓄えた電気を使って電力会社への依存を減らしたり(下げDR)、太陽光発電などで電気が余っているときに蓄電池へ積極的に充電したりする(上げDR)ことで、電力の安定供給に貢献する取り組みです。

【DR(デマンドリスポンス)の家庭にとってのメリット】
・最大60万円の補助が受けられる
・手続きは販売事業者が代行してくれるため、個人での複雑な事務作業は不要
・補助金を活用しながら、電気代の節約・停電対策・環境貢献を同時に実現できる
・自治体の補助金と原則併用可能

なぜ国が蓄電池に補助金を出すのか

太陽光発電の普及により、晴れた昼間は電気が余り、夕方や曇天時には不足するという「電力の偏り」が社会問題になっています。この偏りを家庭の蓄電池で吸収・調整するのがDR(デマンドリスポンス)という仕組みで、国はこの普及を後押しするために補助金を設けています。

つまりDR補助金は、「蓄電池を買うお手伝い」であると同時に、「電力の安定供給に協力してもらうためのしくみ」でもあります。

2026年度(令和7年度補正)の変更点

令和7年度補正では、前年度(令和6年度)からいくつかの重要な変更がありました。旧情報と混同しないよう確認しておきましょう。

項目 令和6年度(旧) 令和7年度補正(新)
補助金基準額 3.7万円/kWh 3.45万円/kWh
補助率 1/3以内 3/10以内
目標価格(上限) 14.1万円/kWh 12.5万円/kWh
補助増額項目 ラベル・類焼性・レジリエンス・広域認定(4項目) レジリエンス・広域認定(2項目のみ)
セキュリティ要件 なし JC-STAR★1取得が必須(新設)
事業完了期限 2025年1月15日 2027年1月14日
家庭用予算規模 約66.8億円 約54億円

特に注意したいのは、補助増額の項目が4つから2つに減ったことと、予算が昨年度より少ない点です。昨年度より受付が早期終了するリスクが高まっています。

DR補助金の詳しい内容

申請できる人(補助対象者)の要件

以下の要件をすべて満たす必要があります。

・日本国内で事業活動をしている法人・個人事業主、または日本国内に居住する個人であること
・補助対象設備の所有者であること(リースの場合はリース事業者と共同で申請)
・事業継続性のある経営基盤を持っていること(個人を除く)
・アグリ型(蓄電池アグリゲーターとDR契約を締結)または小売型(小売電気事業者のDRメニューに加入)のいずれかで、2028年3月31日まで継続できること
・個人申請者は自身のメールアドレスを持ち、SII指定の本人確認サービス(proost)に同意できること
・DR実施状況・設備の活用状況についての報告に応じられること
・経済産業省から補助金等停止措置・指名停止措置が講じられていないこと

なお、申請手続きは必ずSIIに登録された販売事業者(共同実施事業者)と共同で行う必要があります。個人が単独で申請することはできませんが、手続きの大部分は販売事業者が代行してくれます。

補助対象設備の要件

補助対象となる蓄電システムは、以下の要件をすべて満たすものに限られます。

・本事業のために新規で導入される蓄電システムであること
・SIIに事前登録された機器であること
・セキュリティ要件(JC-STAR★1)を満たすこと ※令和7年度より新設
・JIS C 4414の規格に準拠し、ラベル表示があること
・JIS C 8715-2・IEC62619の類焼試験に適合していること(第三者機関による証明書取得)※令和7年度より新設
・DRに対応可能な機能を有すること
・住宅・店舗・事務所などの需要側施設に設置されること
・設備費と工事費の合計が目標価格(12.5万円/kWh・税抜)以下であること

補助対象経費

経費区分 内容
設備費 SIIに登録されているパッケージ型番の範囲の設備費
工事費 家庭用蓄電システムを設置するのに必要最低限の工事費・据付費

消費税・地方消費税、金融機関の振込手数料(取引価格の内数になっている場合を除く)などは補助対象外です。

補助金額の計算方法

補助金額は以下の①〜③のうち、最も低い金額が適用されます。

計算方法
① 補助金基準額から算出 3.45万円 × 初期実効容量(kWh)
② 費用ベースで算出 (設備費+工事費) × 3/10
③ 上限額 60万円

※初期実効容量は「定格容量」とは異なります。各製品の初期実効容量はSII特設サイトの製品一覧で確認できます。
補助増額(上乗せ)要件
以下の要件を満たす蓄電システムは、補助金基準額に上乗せがあります。複数項目を満たす場合は重複して加算されます。

項目 評価基準 増額単価
①レジリエンス 故障・災害時の早期復旧体制と代替部品供給拠点が両方整っていること +0.2万円/kWh
②廃棄物処理法上の広域認定取得 製造・加工・販売者が蓄電池関連製品で廃棄物処理法上の広域認定を取得していること +0.1万円/kWh

最大増額単価は0.3万円/kWh(①②の両方を満たす場合)です。

2つの申請パターン:アグリ型と小売型

本事業は、DRへの参加方法によって「アグリ型」と「小売型」の2パターンがあります。どちらを選んでも補助金額は変わりません。

ただし、購入する販売事業者によって対応している型が異なる場合があります。希望する蓄電システムや販売事業者が決まっている場合は、どちらの型に対応しているか事前に確認してください。

アグリ型(蓄電池アグリゲーター型)

蓄電池アグリゲーターとよばれる専門事業者とDR契約を結び、電力不足時などに蓄電池を遠隔制御してもらうパターンです。家庭側の操作は基本不要で、すべておまかせできます。ただし下げDR(電力不足時の放電)は遠隔制御が必須となります。DR発動は年に数回程度で、家庭への実質的な影響はほとんどありません。

向いている人: 手間なく補助金を活用したい方

小売型(小売電気事業者型)

小売電気事業者が提供するDRメニュー(電気料金型DRまたはインセンティブ型DR)に加入するパターンです。強制的な遠隔制御はなく、料金シグナルや通知をもとに自発的に対応します。

向いている人: 蓄電池を自分でコントロールしたい方、遠隔制御に抵抗がある方

スケジュール・申請の流れ

スケジュール

スケジュール 日程
公募開始 2026年3月24日(火)
アグリゲーター/小売電気事業者 登録受付期間 2026年3月24日(火)〜 2026年10月30日(金)
交付申請受付期間 初回登録公表日〜2026年12月10日(木)
事業完了期限 2027年1月14日(木)
実績報告提出期限 事業完了後30日以内 または 2027年1月14日のいずれか早い日

申請から補助金受領までの流れ

①販売事業者の選定・見積取得
SII特設サイトに登録されている販売事業者(共同実施事業者)を選定し、見積もりを取得します。複数の販売事業者から見積もりを取ることが推奨されています。この段階では契約・発注はできません。

②本人確認(proost)の登録
個人申請者は、SIIが指定する本人確認サービス「proost」への登録を申請前に完了させます。

③交付申請
販売事業者が申請ポータルから交付申請を行います。審査には2〜5週間程度かかります。

④交付決定通知の受取
最重要:交付決定通知を受け取る前に、蓄電システムの契約・発注・設置工事・支払いを行った場合は、理由を問わず補助対象外となります。

⑤蓄電システムの設置・DR契約またはDRメニュー加入
交付決定後、蓄電システムを発注・設置します。系統連系完了後に通電確認を行い、DR契約の締結またはDRメニューへの加入を完了させます。

⑥実績報告書の提出
事業完了後30日以内(または2027年1月14日のいずれか早い日)までに、販売事業者と共同でSIIへ提出します。

⑦確定検査・補助金の支払い
SIIの審査完了後、指定口座に補助金が振り込まれます。実績報告から支払いまで約2ヶ月が目安です。

よくある質問

最後に、DR補助金に関するよくある質問を紹介します。

個人でも申請できる?

はい、できます。ただし個人が単独で申請することはできず、SIIに登録された販売事業者(共同実施事業者)と共同で申請する必要があります。手続きの大部分は販売事業者が代行してくれます。

販売事業者はどこで探すの?

SII特設サイトに登録済みの販売事業者一覧が公開されています。すでに購入したい業者が決まっている場合は、その業者がSIIに登録しているかどうかを先に確認してください。登録していない業者からの購入では補助金が使えません。

補助金を申請してから交付決定まで期間はどれくらいかかる?

書類に不備がない場合、2〜5週間程度です。交付決定前に契約・発注を行うと補助対象外となるため、スケジュールに余裕を持って申請することが重要です。

他の補助金と併用できる?

同一設備に対して他の国庫補助金との併用はできません。ただし、地方自治体の補助金・助成金とは原則併用可能です(自治体に要確認)。国民生活金融公庫を財源とする自治体補助金は併用不可となる可能性が高いため、事前に確認してください。

補助金の支払いはいつ頃になる?

実績報告の完了後、確定検査を経て約2ヶ月が目安です。工事代金はいったん全額を立て替える必要があるため、資金繰りに注意してください。


まとめ

令和7年度補正のDR補助金(家庭用蓄電システム導入支援事業)は、個人でも利用できる最大60万円の国の補助制度です。手続きは販売事業者が代行してくれるため、補助金の専門知識がなくても申請できます。

ただし予算は約54億円と限られており、昨年度は約2ヶ月で終了した実績があります。2026年度も早期終了が予想されるため、導入を検討している方はできるだけ早めに動き出すことをおすすめします。

まずはSII特設サイトで登録済みの販売事業者と補助対象製品を確認し、複数の業者から見積もりを取ることから始めてみましょう。

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