食の多様化が進む中で、米粉を活用した商品開発が注目されています。特に小麦粉の代替原料としての活用が期待されており、食品業界では新たな商品開発が進んでいます。福島県福島市では、地元産の米粉等を使用した商品開発や生産を支援するため、「米粉等利用拡大支援事業」を実施しています。本補助金は、食品加工・製造を行っている事業者を対象に、試作品開発や生産にかかる費用を補助する制度です。今回は、補助金の概要や申請方法について解説します。
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この記事の目次
米粉等利用拡大支援事業とは
「米粉等商品開発支援」では、海外情勢の影響を受けやすい小麦粉の代替として、米粉等を活用した商品の開発・生産を支援しています。本事業を通じて、国内で唯一自給可能な穀物である米を原料とする福島市産米粉等の利用拡大を促し、米粉商品の流通・加工の定着を図ることを目的としています。対象となるのは、米粉等を活用した商品の開発および生産に取り組む事業者です。
【対象者と主な要件】
対象者 | 市内で食品加工・製造を行っている事業者(例:製パン業者、製麺業者、菓子店、街のパン屋など) |
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要件 | (1)市税を完納していること(納付状況を確認するため関係部署に照会することに同意すること) (2)小麦粉の代用原料として、福島市産の米粉等を2割程度以上使用した商品を開発または生産すること (3)申請期間内に米粉等の納品、支払いを終えていること(納品書及び領収書により数量と支払いの事実が確認できること) (4)国、他の地方公共団体、福島市の他事業の支援を受けていないこと |
2つの支援と補助額
補助の対象は、「開発支援(新商品支援)」と「生産支援(既存商品支援)」の2つで、両支援を併用することも可能です。以下に、支援内容をまとめました。
(1)米粉等商品開発支援
開発費実費分(試作品の原材料費、デザイン作成、新商品PR費等)が補助されます。
補助率は10/10で、補助額は1申請当たり、次に掲げる額の合計額または10万円(上限)のいずれか少ない額となります。
- 新商品開発費(試作品の原材料費、調査経費等)
- 包装資材等の作成(デザイン費等)
- 新商品PR費(広告、宣伝費等)
注意点として、商品開発支援では、一度補助を受けた新商品については、再度の申請はできません。
(2)米粉等商品生産支援
米粉等と小麦粉との1kg当たりの価格差の2/3相当額(下記)に、使用した原材料の購入量を乗じた額が補助されます。
代用原料 | 補助額(1kg当たり) 米粉等の小麦粉との価格差の2/3相当額 |
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米粉 | 325円 |
うるち米 | 115円 |
玄米 | 20円 |
玄米粉 | 85円 |
もち米 | 125円 |
もち米粉 | 190円 |
申請期間内の購入分が対象で、1円未満は切り捨てになります。
申請について
以下の提出書類を添え、電子メール、郵送、または福島市農業企画課の窓口への持参にて申請してください。
【提出書類】
- 米粉等利用拡大支援事業補助金交付申請書兼交付請求書
- 納品書(日付、宛名、品目、数量、金額がわかるもの)※領収書に日付、宛名、品目、数量、金額が明記されていれば省略可
- 領収書(日付、宛名、金額が分かるもの、通帳コピー可)
- 試作品または商品の写真
- その他実施状況が分かる資料
【申請期間】
第2期の申請期間は、令和6年9月1日から令和7年3月7日までです。
申請期間内の納品・支払い分が補助の対象となります。予算の上限に達した場合は、申請期間内であっても受付を終了する場合がありますので、ご注意ください。
補助金交付までの流れ
出典:支援事業案内チラシより抜粋
■開発・製造
補助対象となる福島市産米粉等を購入し、販売業者等へ支払いを行います。
■申請書兼請求書提出
その後、補助金の申請に必要な申請書兼請求書を作成し、データまたは紙で提出してください。
■補助金交付
提出された申請書類は農業企画課で確認され、問題がなければ指定の口座へ補助金が振り込まれます。
まとめ
福島市では、小麦粉の代替として米粉等を活用した商品開発や生産を支援する「米粉等利用拡大支援事業」を実施しています。市内で食品加工・製造を行っている事業者が対象で、商品の開発および生産にかかる費用を補助します。支援内容は「開発支援」と「生産支援」の2種類で、開発支援では、試作品の原材料費やデザイン費、新商品PR費などが最大10万円補助されます。
申請期間は令和6年9月1日から令和7年3月7日までですが、予算上限に達し次第受付終了となります。活用を検討している方は、早めの申請をおすすめします。
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